万古焼きの歴史
万古焼は今から240年ほど昔の江戸時代に、桑名の商人であった沼波弄山(ぬなみろうざん)が三重郡朝日町に窯を築いて京風の焼き物をつくり、「萬古不易」の印を押した焼き物を作ったのが始まりと言われています。「萬古不易」とは、弄山が、この焼き物が永久に続くことを願って押した印でした。 この弄山の万古焼きを「古万古」と言います。
一時途絶えてしまいますが、その後、桑名の森有節(もりゆうせつ)が、今から120年ほど前、万古焼きの発祥の地、朝日町にふたたび万古焼きを始めました。
この有節の万古焼きは「古万古」とひと味違い、色あざやかで、たいへん流行しました。
この有節の万古をきっかけにして四日市万古、桑名万古が世の中に広がり、地場産業として発展を遂げていきました。
万古焼きの特長は耐熱性にすぐれていること、軽いことです。比較的安価で実用品が多いのも特徴で、土鍋や急須、花器等が有名で、特に土鍋は最盛期国内の80%を生産していたと言われています。
原料 | : | 昔は四日市郊外で採集される良質の土を原料にしていたが、近年では、他の地域から運んできた、陶石、長石、粘土、などの原材料を混ぜて作ります。主に、岡山県、石川県などでとれる陶石を50~60%、滋賀県でとれる長石を10~20%、愛知県、岐阜県でとれる粘土を20~30%配合します。 |
成形 | : | 杯土を器などの形にします。 |
素焼き | : | 絵付け、施釉などの作業をしやすくするため、700℃~800℃の温度で素地を焼き、丈夫にします。 |
下絵付け | : | 絵の具(顔料)を筆描きしたり、印刷した絵を転写したりします。 |
施釉 | : | 釉薬(うわぐすり)をかけます。 |
本焼成 | : | 1100℃~1280℃の温度で焼成します。 |
上絵付け | : | 焼きあがった製品の釉薬の上に絵を描いたり転写をし、750℃で焼き付けます。 |
萬来鍋のこだわり
萬来鍋は、土鍋で有名な耐熱性に優れた地元四日市の万古焼の特性を生かし、通常熟練者でも難しいとされる天然にがり100%の豆腐作りが誰でも手軽にできるように、たくさんの工夫がされています。
その一つは、数々の研究やテストを繰り返し、蒸気2重鍋方式(特許2件取得済)という独自の加熱方法で、固形燃料やガスコンロを使用し、たった10分で誰でも簡単に失敗や凝固ムラなく作ることができます。
また、外鍋には、熱膨張係数の小さい、「ペタライト」という材料の含有を多くすることで、耐熱性を通常の万古焼きよりも更に向上させており、万一の空焚き等を想定して安全性を重視しています。
実は萬来ブランドの生みの親は、創業50年余りになる豆腐機械の専門メーカー。豆腐の専門家として、プロの誇りを持ち、なんとか昔ながらの本格的でおいしいできたて豆腐を、手軽に楽しめるようにとの思いから、2年がかりで開発し、2002年に誕生したのです。
これまでの自家製豆腐キットのものとは格段に違う、萬来ならではの、できたて豆腐体験を是非してみてください。
大豆の持つ機能性
飽食の時代を迎え、これまで食品に求められてきた栄養性に加えて、健康に与える機能性が脚光を浴びるようになってきています。特に高血圧や骨粗鬆症等の生活習慣病といわれる疾病では、食習慣との関連性が指摘され、健康維持を食生活の面から支えていく考え方も一般的になってきています。既にアントシアニン、ポリフェノール等の機能性成分を謳い文句にした製品も数多く出てきており、機能性は今後ますます食品の付加価値としての重要性を高めていくものと考えられます。
近年、大豆についても機能性成分に関する研究が発展し、それに伴って健康食品としての大豆が注目されるようになってきました。そこで、大豆の機能性成分がどのようなものであるのか、どのような機能性をもっているのかについて、一部、人間での効用がまだ十分に検討されていないものもありますが、現時点で明らかになっている機能性について成分ごとに紹介します。
成分等 | 提唱されている効果 |
タンパク質(ペプチド) | 血中コレステロール低下作用/血圧上昇抑制/抗酸化作用/肥満防止 |
脂質 | 善玉コレステロールの増加/脂質代謝の改善/記憶力・集中力の増加 |
糖質 | ビフィズス菌増殖作用/胃の粘膜保護 |
イソフラボン | 細胞のガン化を抑制/ガン細胞の増殖を抑制/骨粗鬆症の緩和/更年期障害の緩和/食物繊維整腸作用/大腸ガンの抑制 |
ビタミン | 成長促進作用/抗酸化作用 |
カルシウム | 骨粗鬆症の緩和 |
サポニン | 抗酸化作用/ガン増殖抑制 |
トリプシンインヒビター | 糖尿病の予防 |
フィチン酸 | ガン抑制効果 |
アントシアニン | 抗酸化作用 |
大豆 | アレルゲンタンパク質の除去/アレルゲンフリー食品の製造 |